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ちょっと思ったこと

4月から有機合成らしい有機合成を本格的に初めて色々思うところがある。簡単な反応が確立していないことが結構多い。たとえば、Ar-Clから単体リチウムをつかわず、綺麗にAr-Liを出すっていうのは難しい。ハロゲン間の変換だって容易くない。束縛が多いパズルのようだ。
一方、構造化学、元素化学には今や反応ばたけ出身の方が多く参入してきている。こういう区分け自体がナンセンスなのだが、反応を主として研究をしてきた人には、太刀打ちできないような感覚さえも覚える。その構造ターゲットを作るために、新たなキー反応を作ってしまうのだもの。
ぼくら元素化学出身者ができることはなんだろう?ブルーオーシャンはどこにあるのか。生まれや育ちの本来の意義を改めて考えなくてはいけない。きっとそれは元素についてよく知っているとか、ハンドリングがうまいとか、面白い構造のものを取ってこれるとかいう表面的なことではないはずなんだ。
何十年前の化学者、たとえばウッドワードとかが今生きていたら、今の研究環境や技術を見てどう思い何をやりたいと思うんだろう?その時代にできなかったことをやらなきゃいけないし、次の時代の当たり前を作らなきゃいけない。そういう目的を持つと自身の研究における生まれや育ちを別の視点で見られるのかもしれない。

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